2008年07月04日

●聞けば聞くほど

背筋に冷たいものが走る気持ちです。



中国産ウナギの偽装事件で、徳島市に拠点を置くウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市)が、親会社の水産物卸売会社「徳島魚市場」(徳島市)から中国産ウナギのかば焼きを購入した後、福岡や徳島、高松市などの倉庫を転々とさせ、所有者を示す入庫記録の名義を次々と変えていたことがわかった。兵庫、徳島両県警の合同捜査本部は、魚秀が産地偽装の計画当初から、発覚しにくくするための工作を図っていたとみて、家宅捜索で押収した資料の分析を急ぐ。

 調べや関係者によると、徳島魚市場は輸入した中国産かば焼きから使用が禁止されている合成抗菌剤「マラカイトグリーン」の代謝物が検出されたとして昨年7月、徳島保健所に販売の自粛を指導され、自主回収した。魚秀は風評被害で、徳島魚市場から購入した輸入かば焼きを中心に在庫が約800トン(約13億円)に膨らんだ。魚秀はこの在庫を東京都や福岡市などの倉庫に分散して保管していた。

 今年1月、魚秀の福岡営業所長らが、在庫を処分しようと愛知「三河一色産」への偽装を計画。2月6日〜3月18日、魚秀は在庫の一部約256トンを徳島魚市場の関連会社が管理する倉庫(徳島市)に集めた。この際の入庫記録の名義は徳島魚市場だった。

 それとほぼ同時期の2月7日〜3月21日、魚秀は高松市の「偽装工作」の拠点となった倉庫に順次移し替え、国産用の段ボールに詰め替え、一色産のシールやラベルを箱に入れた。この際には名義の記載はなかったという。

 「一色産」に化けたかば焼きはこの直後の2月11日〜3月26日、約40回に分けて徳島市の倉庫に戻された。ここでも名義欄は空欄のままだった。この倉庫から3月4日〜4月16日、神港魚類の関連倉庫に出荷された。この際に、名義は架空の製造会社「一色フード」となっていた。

 徳島魚市場の吉本隆一社長は、同社関連の徳島市の倉庫が利用されたのを認めた上で、「商品自体は魚秀のものだった。魚秀の中谷彰宏社長が、入庫記録の名義について『架空にしろ』『記録に残すな』と指示したと、倉庫関係者から報告を受けた」と話している。