●潔さね~
潔さ??
都合のいい言葉です。
ライブドア(LD)の粉飾決算事件で、旧証券取引法違反の罪に問われた元社長堀江貴文被告(35)の控訴審判決で東京高裁は25日、懲役2年6月の1審実刑判決を支持、被告の控訴を棄却した。長岡哲次裁判長は「被告は潔さに欠ける」とバッサリ非難した。1審に引き続き無罪主張していた堀江被告はこの日も姿を見せなかったが、即日最高裁に上告。現在も東京・六本木ヒルズに居住し、時折ゴルフや旅行をしているというが、いよいよ追い詰められた格好だ。
長岡裁判長は開廷直後、堀江被告が出廷しないことを弁護側に確認するとすぐ「本件控訴を棄却する」と2回繰り返した。同被告はこの日を含め、控訴審には1度も姿を見せなかった。主役不在の法廷で、懲役2年6月の1審実刑判決が支持された。弁護団は険しい表情で、裁判長が述べる判決理由に聞き入った。
裁判長は、共謀を認めた元取締役宮内亮治被告(40)らの供述などから、堀江被告の関与を認定。「実態の不透明なファンドを作り、監査法人や会計士をも巻き込んだ巧妙で悪質な犯行」「最高責任者としての被告の指示、了承がなければ各犯行の実行はあり得ず、果たした役割は重要」と述べた。
1審から無罪を主張している堀江被告は、控訴審の4月の公判で「生き急ぎすぎた。悔やんでも悔やみきれない」と反省の意を示す上申書を提出した。しかし裁判長は判決で「自己の犯行についての反省の情は見受けられない」と上申書を一刀両断。同被告についても「規範意識は薄弱で潔さに欠ける」と切り捨てた。
堀江被告は即日最高裁に上告。保釈の手続きもとった。閉廷後、高井康行弁護士が会見し、判決について「到底承服、理解できない。『潔くない』という説示があったが、納得できない。社長だから『全責任が私にあります』と頭を下げれば『潔い』と言われ、量刑が考慮されるのであれば、近代国家の裁判ではない」などと反論した。
堀江被告は現在も六本木ヒルズに居住。高井氏によると、この日は都内にはおらず、国内の別の場所にいたという。朝、高井氏が「今から行ってきます」と電話で告げると、同被告は「よろしくお願いします」とだけ話したという。
高井氏によると堀江被告の体調は悪くなく、体重も1審の時とほぼ同じ。最近は、1泊2日程度で全国各地の支援者の元を気分転換がてら回ったり、時々ゴルフをするなどして過ごしており、日焼けしている。今後の人生や事業計画などについては、これから弁護側と話し合う予定という。
残るは最高裁のみ。現在の「ヒルズ生活」をいつまで続けられるか、この日の判決でますます不透明になってきた。
[2008年7月26日8時45分 紙面から]


